セキュリティ・キャンプ キャンパー育成枠の活動録

セキュリティ・キャンプ2018の選考に選ばれ、参加してきた後の活動を紹介 育成枠というのは他キャンパーとの実力を相対的に見て低いと判断して名乗っています。

CODE BLUE2018の学生スタッフになった話[参加レポート]

私はCODE BLUE2018の学生スタッフに参加しました。その中で何をやったかについて紹介します。

 

CODE BLUE自体の概要の説明はここでは割愛し、「学生スタッフ」としてどんなことを担当したのかなどについて本レポートは紹介します。

来年以降、学生スタッフに参加する予定が少しでもある方の参考になれば幸いです。

お金のはなし

今回、CODE BLUEに参加した時に使用したお金のお話をします。福岡からの参加なので交通手段は飛行機です。

  • 交通費(飛行機)37,000円
  • 交通費(電車、タクシー)4,0000円
  • 食費(2次会などを含む)8,000円
  • AVTOKYO参加費(CODE BLUEと無関係だけど一応含む)7,000円

合計:約56,000円

宿泊先は運営から出してもらってるので宿泊費無料とはいえこれだけの費用がかかりました。飛行機に関しては夜行バスの利用やもっと早くからチケットを予約することで何とかはなりますがそれでも40,000円はかかるでしょう。※福岡からの場合

学生スタッフとしての目的・業務内容

CODE BLUE学生スタッフにはおよそ2つの大義があります。それは

  • 導通レシーバ(1台数万円の翻訳機)の紛失をゼロにする
  • 参加者に楽しさが伝播するように楽しんで仕事をする

この2つです。我々学生スタッフ60名はこの大義の下にスタッフとしての仕事を全うしました。

スタッフの業務内容

学生スタッフの仕事自体にITの技術的な知識は必要ありません。必要なのは自発的に仕事ができることと元気に仕事ができることです。

業務内容は

  • 誘導(会場前で会場への誘導をする。)
  • 受付(受付自体はボランティアが担当し、参加証の手渡しを担当)
  • スピーカーアテンド(英語力重要)
  • スライド送り等発表のサポート(英語力)
  • ドアキーパー(導通レシーバーを管理する上でかなり重要な役割)
  • カメラ担当(いろんな人に話しかけてもらえるメリットあり)
  • コアスタッフの個人付き

これらの仕事が割り振られます。

また、会場が1階と5階の2か所なので分担して作業をします。

お詫び

私は1つだけミスをしました。スタッフに支給されたTシャツをサイズを間違えて取ってしまい、コアスタッフの方に迷惑をかけてしまったのです。この件につきまして、この場を借りてお詫び申し上げます。

ここから先は、実際の活動レポートとなります

10月31日(開催前日)

はじめに、CODEBLUEの同会場にて他学生スタッフとの交流会が執り行われました。

その後、各持ち場についての概要の説明を行い、解散となりました。

解散後は0次会が執り行われましたが、私は前日に某チームの某シリーズの試合を観戦した影響での前日の寝不足と、翌日の集合時間の07:00に間に合うように05:30起きをしなければいけないという理由で参加しませんでした。

夕食も質素に済ませる...

 

ちなみに今回のホテルの情報

THE KNOT TOKYO Shinjuku | 旅するホテル

デラックストリプルという相部屋の宿泊でした。

11月1日(CODE BLUE Day1スタッフ担当日)

朝5時30分に起き、ホテルのルームメイト他2人はDay2の担当日だったので起こさないように静かに朝の支度をしました。

部屋の電気を点けることもできず、部屋でつける用のメガネを忘れていたのでほぼ何も見えない中で朝食を取り、唯一電気を点けても迷惑にならないバスルームで朝の支度をし、会場へ向かいました。

朝7時に集合し、各持ち場ごとに打ち合わせをします。

私の担当は当日券の受付と「5F遊撃隊」という5階の会場内でコアスタッフから指示があれば動き、指示がないときは何かできることがないか仕事を探す業務でした。

午前中

当日券受付を担当し、チケットアプリのPeatixの方とボランティアの方とで共同で作業しました。

基本的には事前購入した方が多かったため、約25名に受付をしました。チケットは通常13万2000円と大変高価なので会社等から無料の招待コードを持っての参加が主でした。

ただ、唯一現金でチケットを購入した韓国からの4人組が53万円をポンと出したときは精算にかなり気を付けました。

 

大変だったのは、受付ブースが立ちっぱなしだったので、足の疲れがあったことです。

午後以降

5階の遊撃隊担当は基本的に1時間に1度呼ばれる程度でした。

そのため、5階受付担当に合流し、受付と参加者の方の案内をしました。

特に、1階のセッション終了前後や5階のサイバー犯罪トラックのセッションの合間には参加者の移動が多くなるので、サイバー犯罪トラックのドア前の様子見をその時には行いました。

時間が経つにつれ、遊撃隊の仕事の割り振りが比較的少なくなったので、サイバー犯罪トラックのドアキーパーの手伝いを2人だけで行うのは大変だと判断し、午後の後半からは担当しました。内容は、導通レシーバの持ち出しがないように案内したり、混雑時の誘導を行いました。

 

ただ、5階のサイバー犯罪トラックで起こった問題ですが、セッション終了時の入場者の人数が退場者の人数よりも多く、どんどん講義室に人が増えていくという現象が発生しました。会場も1階の2つのホールと比べると狭いので人数に限りがあるため、参加者が離席しにくかったことで、ホール内の聴講者が次第に増えていったと考えられます。

 

Day1のすべてのセッションが終了すると、撤収作業が始まり、5階のサイバー犯罪トラックの導通レシーバを消毒し、紛失がないか個数の集計を行いました。

その結果、紛失したレシーバの数はなんと....0でした!!!

見事仕事を全うしたDay1組は満足して解散しました。

 

その後、2次会に参加して、アヒージョやバスタなどをワインと共に嗜みつつ会話を楽しみました。(撮影しておけばよかったと後悔...)

 

11月2日(CODE BLUE Day2聴講日)

 聴講日ということで、講義を聴いたり、CTFなどの競技が行われているブースの見学をしたり、各ブースで話を聞いたりするなどをしました。

ブースでは、ブロックチェーン(物理)やTシャツ・バイナリかるた・OWASPのイカすステッカーなどを貰いました。

また、ブースの方との話も楽しかったです。ディープウェブ/ダークウェブでのやり取りについてどう調査するのかの仕組みやOSS脆弱性で危険なのは家電だということなど興味深い話をたくさん聞きました。(少しだけ採用についての話も聞けました)

f:id:RunshoesCS:20181109090501p:plain※イメージ

 

講義は、海外からのスピーカーも多数参加していますが、日本人スピーカーも参加しています。また、前述の導通レシーバを借りることで、スピーカーの講義の同時通訳を聴くことができます。

講義終了後

全ての講義が終わると、撤収作業が始まります。撤収作業は椅子の片づけやブース用のテーブルクロスの回収など、設営の業者様が担当しない部分を学生スタッフで担当しました。

また、導通レシーバの回収作業を2日目も学生スタッフで担当して行い、集計したところ、

2日目の導通レシーバの紛失数も......0で終了!!!

というわけで、学生スタッフの目標の1つの導通レシーバ紛失0を達成した我々は、円満に解散し、ネットワーキングパーティ(懇親会)に合流しました。私は、今度参加するHardening II SecurEachの同じ参加者のN氏や今年のキャンプの同期と談話をするなどしました。また、「サイバー防御に活用できるOSINTの手法と実践」という講演をした石井 中さんの話を聞くこともできました。

 

ネットワーキングパーティが終わり、学生スタッフで2次会を行いました。2次会ではDay0で話ができなかった方と話したり、某まっちゃさんと話したり、LTで自分の所属する九州学生エンジニア連合についての紹介をしました。(正直めっちゃ楽しかったです)

さらに、ネットワーキングパーティと2次会であまりご飯を食べていなかったので、3次会にラーメンを食べに行きました。場所は新宿ゴールデン街にある「凪」というラーメン店です。

 (夜のゴールデン街は怖かった…) 

11月3日(AfterDay AVTOKYO)

こちらについては日記色が強くなるので、後日別の記事をアップします。

 

まとめ(Q&A)

Q.CODE BLUEって何ですか?

A.

CODE BLUEとは、世界トップクラスの情報セキュリティ専門家による最先端の講演と、国や言語の垣根を越えた情報交換・交流の機会を提供する国際会議です。

 Q.学生スタッフって何をするの?

A.業者様がやらないドアマンやスピーカーアテンド、受付の手伝いなどをします。前述の2つの大義を大事にして仕事を全うしましょう!

 Q.学生スタッフって技術力がないと辛いの?

A.学生スタッフとしての作業自体は、情報セキュリティについての技術力や知識は一切不要です。(あれば他の学生スタッフと話をするときに知見を共有できる)

Q.英語が出来ないと参加しても意味ないんじゃないの?

 A.私は英語の会話が困難なレベルで参加しましたが、問題ありませんでした。基本的に同じ持ち場に英語のできる人を1人は配置するようにしているので、わからなければその人に代わりに聞いてもらうなどをすればいいです。また、講義に関しても導通レシーバーがあるので、海外のスピーカーの講義を同時通訳で聴くことできます。

Q.でもお高いんでしょう?

A.地方からの参加者には宿泊先が無料で提供されます。前述の通り、福岡から参加した私は56,000円かかりました。しかし、2日の講義全てを聴講することができるチケットは本来132,000円なので、十分安いです!

Q.学生スタッフとして参加する強みって何?

A.他の学生スタッフとの友好関係を築くことができる点。CODE BLUEの講義を無料で聴講できる点。ネットワーキングパーティでスピーカーや著名な参加者との会うことができる点。モチベーションの高い人が集まる環境で圧倒的成長ができる点。などがあります。

Q.学生スタッフはいつ応募開始するの?

A.CODE BLUEのTwitter公式アカウントから募集が開始します。今年は8月21日に募集のツイートがされました。公式アカウントをフォローして、来年応募できるようにしましょう!https://twitter.com/codeblue_jp/status/1031757059782373376

 

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